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〈石川雲蝶〉日本のミケランジェロを訪ねて

  • 2018.07.14

〈石川雲蝶〉日本のミケランジェロを訪ねて

「ひなの宿 ちとせ」がある新潟県には江戸時代末期に活躍した木彫りの名工・石川雲蝶(うんちょう)の彫刻が残る寺社仏閣が各地にあります。彼の彫刻には、重圧感や迫力、繊細さ、華やかさを併せ持った魅力があり、思わず足を止めてしまうほど。その妙技と才能は石掘りや絵画にまで及ぶことから「日本のミケランジェロ」と称され、国内外からも注目されはじめています。今回は、その代表作を所蔵する寺院を2カ所ご紹介。全ての寺院を回れない方でもここを訪れれば雲蝶の世界を充分堪能できます。
150年の時を経てなお人々を魅了する、石川雲蝶の作品を巡ってみましょう。

石川雲蝶には、破天荒な性格を示した逸話や彫刻に入ると凄まじい集中力を発揮するなどの逸話が残されています。しかし、雲蝶についての正確な記録は残されていないため本当のところはわからない謎の多い人物です。

〈永林寺〉本堂を埋め尽くす力作

「ひなの宿 ちとせ」から約75分程の距離にある永林寺には、雲蝶が13年もの歳月をかけた100を超える作品が本堂に並んでいます。「負けたら永林寺の本堂いっぱいに手間暇惜しまず制作する」という仕事の依頼者である和尚との賭け事に負けて制作したものです。

欄間に施された天女の透かし彫りは、目細、鼻高、桜色という当時の美人の要素を取り入れており、モデルは雲蝶の憧れた女性とされています。

こちらは、本堂正面に配置された3つの龍の欄間の1つで、雲と水の間を駆け巡る龍の迫力ある姿が掘られています。

彫刻の他にも欄間をはじめ、調工や絵画など多数の作品がいたるところにあしらわれています。

【永林寺】 魚沼市根小屋1765/拝観時間 9時〜16時30分(4月〜10月)9時〜16時(11月〜3月)/TEL.025-792-3032/料金 中学生以上300円 小学生100円
https://eirinji.jp/
※拝観料・拝観時間は変更となっている場合がございます。詳しくはお問合せください。

〈西福寺開山堂〉圧巻の天井彫刻

「ひなの宿 ちとせ」から約75分程の距離。西福寺開山堂は江戸時代末期に二十三世蟠谷大龍(ばんおくだいりゅう)大和尚によって建てられました。堂内には、石川雲蝶の彫刻や絵画、漆喰細工などの開祖道元禅師の話を元に作られたストーリー性のある作品が並んでいます。

開山堂の天井いっぱいに施された「道元禅師猛虎調伏の図」は、雲蝶の代表的な作品。修行中、虎に教われそうになった道元禅師を龍神が守ったという物語を表現しています。
この作品はサザエさんのオープニングにも出てきたことがあります。

開山堂正面の唐破風向拝(からはふこうはい)には烏天狗や鳳凰などの迫力ある妖怪たちが掘られています。

いずれ穴が空きそうな板の節に施された埋め木細工。
本堂の廊下や柱など至る所にあり、雲蝶の遊び心が垣間見えます。

吸い込まれるような深い奥行きとストーリー性のある作品「道元禅師物語」。
どのようにして掘ったのか、目を凝らさずにはいられない雲蝶の妙技が込められた彫刻です。

【西福寺開山堂】 住所 魚沼市大浦174/拝観時間 9時〜16時
TEL.025-792-3032/料金 大人500円 中学生以上300円
http://www.saifukuji-k.com/
※拝観料・拝観時間は変更となっている場合がございます。詳しくはお問合せください。

湯沢町から魚沼市にかけて、永林寺と西福寺開山堂の他にも石川雲蝶の作品を持つ寺社仏閣があります。鬼才・石川雲蝶が生み出した、不思議で魅力的な作品と出会う旅に出かけてみませんか。