〈湯治豚〉高い温泉熱でじっくり引き出す地豚の旨味
- 2020.04.21
新潟県十日町のブランド豚「妻有ポーク」を松之山温泉の熱で調理した「湯治豚」をご紹介します。地元の豚と高温の源泉の出会いが産んだ、新しい美味しさをぜひご賞味ください。
妻有ポークは色の良さ、柔らかさ、美味しさが高く評価されています。脂身は純白で甘みがあり、融点は「33°」と低いため口に入れると自然にとろける食感。赤身は程よい歯ごたえの柔らかさで、臭み・えぐみがなく、ジューシーな旨味がぎっしり詰っています。一般的な豚肉の約10倍のビタミンEが含まれているため 抗酸化作用による「熟成」が施され、より一層のやわらかさと甘みの広がりを実現しています。
健康的な豚を育てるための環境を地域ぐるみで整えることから始まる妻有ポークの生産。妻有地方(十日町市・津南町)の10農場で結成される「妻有畜産グループ」では、子豚期から抗生物質に頼らない無薬飼料を使い、ビタミンやミネラル補強など栄養バランスにも気を配って安全で美味しい豚肉を届けています。近年では防疫体制・衛生管理など地域全体での取り組みを高く評価され「第36回日本農業賞大賞」受賞。「丸の内オリンピッグ2013第1位」など美味しさにも注目が集まっています。
真空パック入りの妻有ポークの熟成肉「越乃紅」を63〜68度の松之山温泉の源泉の温泉熱で
2時間ほど低温真空調理したものが「湯治豚」です。
新潟県十日町市「松之山温泉」の源泉を浴用以外にも利用する取り組みが広がっています。98℃もの高温で自噴する源泉を利用した「バイナリー地熱発電」は環境負荷の少ないエネルギーとして注目されており、発電後の源泉も50℃以上の熱を持つ事から、融雪や低温調理に役立てられています。
タンパク質は63℃から凝固が始まり、68℃から水分を分離し始めますが、低温真空調理はこの分水作用が始まる温度以下で調理が可能となります。低温でじっくり加熱されることで実現する、
しっとりとした柔らかさをご堪能ください。
松之山温泉 ひなの宿ちとせでは「湯治豚」をご賞味いただける宿泊プランをご用意しております。地豚と温泉、松之山ならではの大地の恩恵を活かした味わいをこの機会にお楽しみください。